何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかったと、キリストの日に誇ることができるでしょう。フィリピ2:14~16

「命の言葉」とは、人を永遠の命に導くみことば、すなわち福音のことです。「しっかり保つ」と訳されている言葉は、「しっかり掴む」という意味です。

パウロはここで、1章27~28節で述べたことを踏まえて、フィリピの教会の人々が、道徳的に曲がったよこしまな時代にあって、迫害を受けても、福音を信じてしっかりと立ち、暗い夜空に輝く星のように光り輝く者であるようにと述べているのです。

また、「しっかり保つ」と訳されている言葉には「差しだす」という意味もあります。フィリピの教会の方々が、愛のわざによって、まだ福音を知らない方々に福音を伝えるという意味にとることもできます。

私たちも「命の言葉」をしっかりつかんで、神の恵みと守りのうちを歩む者でありたいと思います。

祈り

天の父なる神様、あなたの御手にお委ねして、不平や理屈を言わずに行うことが出来ますように。命の言葉をしっかりつかんで歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。