わたしはあなたの祈りを聞き、涙を見た。列王記上20章5節

 神は、私たちの心の内にある思いを理解し、受け止めていてくださるお方です。ヘブライ人への手紙4章15節には、「この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。」(ヘブライ4:15)と言われています。

神が私たちの思いを知っておられるというのは、それが神だからということも答えとなるでしょうが、さらに覚えておきたいことは、この神は、単に外から眺めているばかりではなく、「あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭」って下さり、その上で私たちの思いを理解しておられるお方であるということです。

人の思いをそのままに理解することは難しいことです。親子や兄弟でも相手を理解することは難しいものです。同じ環境に育った兄弟でも、感じ方、受け止め方は違うものです。自分とは違う環境に育ち、自分とは違う人格を持った相手をそのままに理解するためには、かなりの努力や感性を育てていくことが必要になります。

自分がその人の上に立って理解しようとするのではなく、砕かれた思いをもってその人から学び、その人に仕えるという姿勢の中で、主が分からせてくださるように思います。

祈り
天の父なる神様、あなたが私たちに仕えてくださるように、あなたが私たちを愛してくださるように、そのように人々に接することができるように私の心を新たにしてください。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。