46:1 イスラエルは、一家を挙げて旅立った。そして、ベエル・シェバに着くと、父イサクの神にいけにえをささげた。

46:2 その夜、幻の中で神がイスラエルに、「ヤコブ、ヤコブ」と呼びかけた。彼が、「はい」と答えると、

46:3 神は言われた。「わたしは神、あなたの父の神である。エジプトへ下ることを恐れてはならない。わたしはあなたをそこで大いなる国民にする。

46:4 わたしがあなたと共にエジプトへ下り、わたしがあなたを必ず連れ戻す。ヨセフがあなたのまぶたを閉じてくれるであろう。」

46:5 ヤコブはベエル・シェバを出発した。イスラエルの息子たちは、ファラオが遣わした馬車に父ヤコブと子供や妻たちを乗せた。

46:6 ヤコブとその子孫は皆、カナン地方で得た家畜や財産を携えてエジプトへ向かった。

 

ヤコブの家族一行は、一家をあげてエジプトに旅立ちました。馬車に乗るとはいっても、砂漠の広がる道を、東京から広島くらいの距離を旅するわけですから、高齢になってエジプトに行くということは、大きな決断であったと思われます。

 

しかし、ヤコブには、ヨセフが生きているなら何としてもヨセフに会いたいという思いがあったと思われます。しかし、彼の生涯は、神と共に生き、神に従って生きることを選んで歩んできた生涯でした。

 

この時も、自分の気持ちはヨセフに会いたいということだけれども、これが神の御心なのかを祈りつつ問うこともあったに違いありません。ですから、この後ヤコブは、祭壇を築いて神に祈り、神からの答えを聞こうとしていったことが分かります。

 

このことが、図らずも、かつて神がアブラハムに言われたことの成就となっていくのです。「主はアブラムに言われた。「よく覚えておくがよい。あなたの子孫は異邦の国で寄留者となり、四百年の間奴隷として仕え、苦しめられるであろう。」(創世記1513

 

祈り

 

天の父なる神様、家族が一族で引っ越しをするということは、大きな決断だと思いますが、エジプトに引っ越すことになりました。一つの家族と言っても、雇人とその家族、家畜をも含めるとかなりの規模であったろ思われます。しかし、あなたがヨセフを立てて彼らを飢饉の中から守り導いてくださいましたことを感謝いたします。私たちが経験します様々な問題をも知りつつお導きくださるあなたの御手に委ねることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。