私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。患難ですか、苦しみですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。・・・わたしは確信しています。死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。ローマ人への手紙8章35節

「私たちをキリストの愛から引き離すのはだれですか。」という質問ですが、これに答えるならば、それはサタン(悪魔)であるということが出来るでしょう。ヨブ記においても悪魔が神に願い出て、信仰深いヨブが神への信仰を失わせるために、様々な艱難・苦しみをもたらしたことが記されています。

神が苦しみをもたらしたのではなく、神に許可を得て、実際に手を下したのは悪魔自身でした。「ヨブのもとに、一人の召使いが報告に来た。「御報告いたします。わたしどもが、牛に畑を耕させ、その傍らでろばに草を食べさせておりますと、シェバ人が襲いかかり、略奪していきました。牧童たちは切り殺され、わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」彼が話し終らないうちに、また一人が来て言った。「御報告いたします。天から神の火が降って、羊も羊飼いも焼け死んでしまいました。わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」彼が話し終らないうちに、また一人来て言った。「御報告いたします。カルデア人が三部隊に分かれてらくだの群れを襲い、奪っていきました。牧童たちは切り殺され、わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」彼が話し終らないうちに、更にもう一人来て言った。「御報告いたします。御長男のお宅で、御子息、御息女の皆様が宴会を開いておられました。すると、荒れ野の方から大風が来て四方から吹きつけ、家は倒れ、若い方々は死んでしまわれました。わたしひとりだけ逃げのびて参りました。」」(ヨブ記1:14~19)

このように立て続けにヨブは苦しみを経験するのですが、この後もヨブは自分自身の体も痛めつけられます。しかし、神は彼の魂を守り、その信仰を守り抜くとともに、さらに大きな神の祝福に与るように導かれていくのです。

祈り

天の父なる神様、私たちをキリストの愛から引き離すものは何もないということを教えられ、大きな慰めと励ましをいただいておりますことを感謝いたします。私たちの人生には、様々な苦難がありますが、その中にあっても、あなたの恵みのうちを歩むものとならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。