3:9 見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。

3:10 今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」

3:11 モーセは神に言った。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」

3:12 神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたたちはこの山で神に仕える。」

 

神は、苦しんでいるイスラエルの人々の苦しみの叫びを聞きながら、彼らをエジプトから脱出させる機会を探ってこられ、この時に、モーセにその計画を明かされました。

 

「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」という神の召命の言葉は、モーセの心にどのように響いたことでしょうか。

 

モーセでなくても、このようなことを言われたら「わたしには出来ません」と尻込みするのではないでしょうか。彼は、エジプトの権力がどれほど強大であるのか、それに対してイスラエルの奴隷たちがどれほど弱い民たちであるのかをよく知っていました。

 

そしてモーセ自身も、今では、自分が如何に弱く、小さなものであるのかをよく自覚していたのです。

そのような状況において、そのようなモーセに神は、大いなる使命を告げられたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは、罪と死の奴隷の状態にあり、解放されなければならないものでしたが、罪によってどれほど束縛されているかさえ知らないものでした。そのような私たちのために救い主を送ってくださり、悔い改めて福音を信じる者としてくださったことを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。