「人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」フィリピの信徒への手紙4章7節  

「人知を超える神の平和」とありますが、「人知」つまり人が考えつくような平和とはどういうものでしょうか。これまでの世界や日本の歴史を振り返ってみると、自分たちの防衛力や攻撃力を増強して、抑止力を高めて平和を維持するということを繰り返してきたように思われます。

その結果、最先端技術は武器のために使われるようになり、人類はどんどん武力を増強してきたのです。強い者が勝つという世界です。今では、経済的な力というものによって相手を支配するということも行われています。実際のところ、武器は非常に高価なものとなっていますから、経済力がないと武力を増強することもできません。

そして武力増強という競争はとどまるところを知りません。そうした中で、もはや平和を築くことなど不可能だという思いを持つ人々も大勢おられるように思われます。しかし、神は、「人知を超えた平和」を与えてくださるお方です。

祈り

天の父なる神様、だれもが平和な世界を望んでいるはずなのに、平和はいまだ実現していません。そればかりか、私たちの税金が兵器購入のために用いられたり、米軍などによる戦争のために用いられたりしている現実があります。あなたによってやがてもたらされる平和を待ち望みながら、平和を実現する働きをしていくことができますように。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。