4:32 信じた人々の群れは心も思いも一つにし、一人として持ち物を自分のものだと言う者はなく、すべてを共有していた。

 4:33 使徒たちは、大いなる力をもって主イエスの復活を証しし、皆、人々から非常に好意を持たれていた。

 4:34 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、

 4:35 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配されたからである。

 

初代教会の姿は、罪の社会にありながらも、聖霊の導きによって、神の御心を実現する信仰共同体が教会において具現している時代であったということが出来ます。

 

天国においては、富める者や貧しい者、民族や境遇による差別、性による差別などはありませんが、そのようなあり方が神を中心にして行われていたのです。

 

こうした状態は共産主義に似ていると考える人もありますが、共産主義は神を否定し、結局は一部の人間が絶対的な権力をもって多くの民衆を支配する社会になっていますから、キリスト教会と共産主義とは相いれないと言えるでしょう。

 

祈り

 

天の父なる神様、人間が造り主を離れ、神なしに生きていけるという思い上がりから様々な問題が生まれてきています。初代教会のように、神を中心にして、愛し合い、支え合いながら共に生きる教会を立て上げていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。