わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。マタイによる福音書25章40節

旧約聖書の律法の教えは、要するに「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する」ことでした。神が私たちに求めておられることは、愛することです。律法学者やファリサイ人たちもこのことを理解していましたが、ここで言われている「隣人」については、自分たちの同胞や気の合う律法学者仲間などの間で愛しあっていればよいと考えていたようです。

従って、彼らは、異邦人やサマリヤ人に対しては、場合によっては挨拶もしない、口を利くこともしない、ユダヤ人の中でも徴税人や罪びとと言われている人たちには、あまり関わろうともしなかったようです。

しかし、イエス・キリストはそうではありませんでした。主イエスは、むしろ病んでいる人や社会の中で弱い立場にある人などと深くかかわっていかれたことが分かります。そして私たちにも同じように、隣人として愛することを願っておられるのです。

祈り

天の父なる神様、あなたは、小さな者の一人を愛することは、わたしを愛することなのだと教えてくださいました。そのように愛するものとなれるように、あなたが我がうちに働いていてください。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。