イエスは、神の御前において憐れみ深い、忠実な大祭司となって、民の罪を償うために、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばならなかったのです。ヘブライ2章17節

大祭司は、人々の罪を清め、人々が神に近づくことができるように神と人々との間をとりなしていく働きをしていました。きよい犠牲の動物を捧げて、それによって人々の罪が赦されると考えられていました。

しかし、罪ある人間は、そのままでは神に近づくことができません。祭司もまた罪を宿しているものに過ぎませんが、主イエスは、罪のない完全な大祭司として、ご自分を犠牲として捧げることによって、完全な大祭司としての働きをしてくださったのです。

この働きを成し遂げるためには、罪のない神の御子が、すべての点で兄弟たちと同じようにならねばなりませんでした。人間の罪をあがなうためには、同じ人間でなければなりませんでした。そのために、主イエスは、クリスマスの日に人として生まれ、私たちと同じ生涯をお送りになり、その生涯と十字架の死によって、大祭司としての働きを成し遂げてくださったのです。

祈り

天の父なる神様、私たちの罪を贖うために、人となって、人々に仕える者となってくださり、十字架の苦しみを受けてくださったことを、心より感謝いたします。あなたの愛の中を歩ませてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。