16:5 わたしは、マケドニア経由でそちらへ行きます。マケドニア州を通りますから、

 16:6 たぶんあなたがたのところに滞在し、場合によっては、冬を越すことになるかもしれません。そうなれば、次にどこに出かけるにしろ、あなたがたから送り出してもらえるでしょう。

 16:7 わたしは、今、旅のついでにあなたがたに会うようなことはしたくない。主が許してくだされば、しばらくあなたがたのところに滞在したいと思っています。

 16:8 しかし、五旬祭まではエフェソに滞在します。

 

8節に、「五旬祭まではエフェソに滞在します。」と言われていますから、この時にはエフェソでこの書を書いていることが分かります。彼は、エフェソからマケドニア州にあるフィリピ教会やテサロニケ教会を訪問して、アカイア州のコリント教会に滞在したいと考えていたようです。

 

コリントの教会には、通り過ぎるだけではなく、しばらく滞在したいと考えていたようです。「場合によっては、冬を越すことになるかもしれません。」と言っていますが、冬の地中海は危険なので、冬は船に乗らないで、コリントの町に滞在することも考えていたようです。

 

これまで見てきたように、コリントの教会の中には、不品行があったり、内部分裂があったり、福音の理解も不十分の方々がありましたので、彼はコリントに滞在しながら、コリントの教会がさらにイエス・キリストの教会として立てられていくことを願っていたと思われます。

 

祈り

 

天の父なる神様、まだ生まれて間もない初代の教会にあって、パウロの果たした役割は大きなことを思いますが、パウロを用いてキリストの教会を立て上げ、多くの人々が真理を知ることが出来、命に生きることが出来ますことを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。