8:34 この出来事を見た豚飼いたちは逃げ出し、町や村にこのことを知らせた。

8:35 そこで、人々はその出来事を見ようとしてやって来た。彼らはイエスのところに来ると、悪霊どもを追い出してもらった人が、服を着、正気になってイエスの足もとに座っているのを見て、恐ろしくなった。

8:36 成り行きを見ていた人たちは、悪霊に取りつかれていた人の救われた次第を人々に知らせた。

8:37 そこで、ゲラサ地方の人々は皆、自分たちのところから出て行ってもらいたいと、イエスに願った。彼らはすっかり恐れに取りつかれていたのである。そこで、イエスは舟に乗って帰ろうとされた。

 

悪霊にとりつかれていた人がいましたが、主イエスによって悪霊を追い出してもらいました。これだけであれば、皆がイエス様をほめたたえ、お礼や感謝を述べるところだと思われますが、悪霊が豚の群れに入っておぼれ死んでしまうということを聞くと、その地方の人たちは、イエス様に自分たちのところから出ていってもらいたいと言いました。

 

悪霊にとりつかれていた人が正気に返ってイエスの足元に座っているのを見ると、彼らは恐ろしくなったと言われています。正気に返る前のこの人の言動を見ていた人は、あまりの変わりように、驚きを通り越して恐れを感じたというのです。

 

起こった出来事は素晴らしいことなのに、豚がおぼれ死んだということも相まって、イエス様は恐ろしい人だという感情を抱いてしまったようです。

 

しかし、この出来事は私たちに、悪霊が存在すること、そして悪霊はイエスを主と認めているが、悪霊は決してイエス様に勝つことは出来ないということを教えています。

 

祈り

 

天の父なる神様、今も悪魔や悪霊が存在し、人々を誘惑したり、人々を陥れようとしています。そのような闇の力に打ち勝つことが出来るように、あなたのお守りとお導きをお与えください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。