主イエスは、燃え盛る火の中を来られます。そして神を認めない者や、わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者に、罰をお与えになります。彼らは、主の面前から退けられ、その栄光に輝く力から切り離されて、永遠の破滅という刑罰を受けるでしょう。2テサロニケ1:8~9

キリストは、燃え盛る火の中を来られると言われています。こうしたイメージは旧約聖書にも同じような表現をもって示されています。例えば、イザヤ書には「見よ、主は火と共に来られる。主の戦車はつむじ風のように来る。怒りと共に憤りを/叱咤と共に火と炎を送られる。」(イザヤ66:15)と言われています。

神は火とともに来られるというのです。これは明らかに再臨の時に実現される出来事ということが出来ます。「神を認めない者」は異邦人のことを指していると言えます。エレミヤ書には、「あなたの憤りを注いでください/あなたを知らない諸国民の上に。あなたの御名を呼ぶことのない諸民族の上に。彼らはヤコブを食い物にし/彼を食い尽くし/その住みかを荒廃させました。」(エレミヤ10:25)と言われています。

「福音に従わない者」は、ユダヤ人を指していると思われます。同じくエレミヤ書には「この契約の言葉を聞け。それをユダの人、エルサレムの住民に告げよ。彼らに向かって言え。イスラエルの神、主はこう言われる。この契約の言葉に聞き従わない者は呪われる。」(エレミヤ11:2~3)と言われています。神に従おうとしない人々に罰が与えられるというのも旧約聖書では随所にみられる表現です。

これは必ず起こることですが、悪人を滅ぼすことが神の御心なのではないということも覚えておく必要があります。エゼキエル書には、「彼らに言いなさい。わたしは生きている、と主なる神は言われる。わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。イスラエルの家よ、どうしてお前たちは死んでよいだろうか。」(エゼキエル33:11)と言われています。

祈り

天の父なる神様、あなたのみ言葉は、そのすべてがこの世界の歴史の中に実現します。罪人が神に立ち返ることを忍耐深く待ちながらも、救いの約束を実現してくださるあなたの御心が実現されますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。