〔そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」〕人々はくじを引いて、イエスの服を分け合った。ルカによる福音書23:34
そのとき、イエスはこう言われた。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」彼らは、くじを引いて、イエスの着物を分けた。

その時、主イエスの周りには、イエスを十字架につけろと叫ぶ群衆たちや、じっと見守っているイエスの母マリヤなどの女性たち、自分を殺そうとしているローマの兵士たちがおりました。彼らを前にして、主イエスは、このことばをおかたりになりました。

 

「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」誰がこのような言葉を予想することが出来たでしょうか。

主イエスのこの言葉を読んでクリスチャンになられた方も数多くあると聞いていますが、この言葉には、まことに主イエスが愛の神であるということが現わされています。

 

この方は、ヨハネによる福音書の初めのところでは、「ロゴス(言葉)」として表現されています。「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。」(ヨハネ1:1~4)と言われている方ですが、言葉だけの方ではありません。

 

主イエスが語られる言葉は、すべてその通りに実現するのです。

「父よ、彼らをお赦しください。」という主イエスの願いは、父なる神ご自身の願いでもあると言えるでしょう。赦されることを願っているからこそ、主イエスは、この罪の世界に来てくださり、十字架に架かるほどに、父なる神の御心に従われたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」と言われたあなたと主イエスの憐れみに満ちた御心を心より感謝いたします。あなたの御心に少しずつでも近づくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。