19:39 すると、ファリサイ派のある人々が、群衆の中からイエスに向かって、「先生、お弟子たちを叱ってください」と言った。

19:40 イエスはお答えになった。「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。」

 

ろばの子に乗ってエルサレムに入っていかれるイエス様のことを覚えて、イエス様を慕う人たちは、「主の名によって来られる方、王に、/祝福があるように。天には平和、/いと高きところには栄光。」と言って神を賛美するようになりました。

 

この様子を見てファリサイ派のある人々が、群衆の中からイエスに向かって、「先生、お弟子たちを叱ってください」と言いましたが、イエス様は、「言っておくが、もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。」と言われました。

 

イエス様がお生まれになったクリスマスの時も、それを覚えて祝う人はほんの一握りの人たちでした。いよいよ公生涯として救い主としての働きをしようとなさったバプテスマのヨハネから洗礼をお受けになった時、天から声がしました。『これは私の愛する子。わたしはこれを喜ぶ。』(そして今、これからエルサレムに行って神の救いの御計画を実現しようとするとき、周りからは賛美の声が聞こえました。

 

この時の賛美の声を出したのは、それほど多くの人々ではなかったと思われます。けれども、キリストによってもたらされるこの歴史的な出来事(キリストの十字架と復活は世界の歴史史上最も重要な出来事です)がいよいよなされる時、この讃美の声は必然的に生まれる叫びだったのです。イエス様は、「もしこの人たちが黙れば、石が叫びだす。」と言われました。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界の歴史において最も大きな出来事であるイエス・キリストの十字架と復活がなされようとするとき、天においては大いなる讃美の歌声がこだましたに違いありません。しかし、この地上においてはその声をあげたものはごく少数のものに過ぎませんでした。しかし、イエス様は確実に救いの御業を実現してくださり、私たち罪ある者が信仰によって救われる道を開いて下さいました。心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。