48:17 ヨセフは、父が右手をエフライムの頭の上に置いているのを見て、不満に思い、父の手を取ってエフライムの頭からマナセの頭へ移そうとした。

48:18 ヨセフは父に言った。「父上、そうではありません。これが長男ですから、右手をこれの頭の上に置いてください。」

48:19 ところが、父はそれを拒んで言った。「いや、分かっている。わたしの子よ、わたしには分かっている。この子も一つの民となり、大きくなるであろう。しかし、弟の方が彼よりも大きくなり、その子孫は国々に満ちるものとなる。」

48:20 その日、父は彼らを祝福して言った。「あなたによって/イスラエルは人を祝福して言うであろう。『どうか、神があなたを/エフライムとマナセのように/してくださるように。』」彼はこのように、エフライムをマナセの上に立てたのである。

 

ヨセフは、ヤコブの右手がエフライムの上に置かれているのを見て、右手を長男のマナセの上に置くようにとお願いしますが、ヤコブはそれを遮って、そのまま祝福するのです。この祝福の言葉がこの通りに実現していることは、申命記3317によると、マナセの数千にたいしてエフライムは数万になっています。

 

マナセについて、「彼も大きくなる」と言われていますが、マナセもやがては数千の部族になっていきます。子供がいなければ、その代で終わりになりますが、神は彼らの子孫を祝福し、大いなる民としてくださいました。

 

やがて、出エジプトをする頃には、イスラエルの民は男だけで60万人ですから、女性や子供たちを入れると200万人近くの人々になっていたと思われます。エジプトの地において、やがて彼らは苦難の日々を迎えるようになりますが、それでも神は彼らを祝福してくださっていたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたはアブラハムに対して、あなたの子孫を海の砂、空の星のようにすると言われ、その通りに実現してこられました。それはアブラハムの信仰の故に後の人たちを祝福してくださったという面もあることを思います。神に信頼して生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。