19:16 最初の者が進み出て、『御主人様、あなたの一ムナで十ムナもうけました』と言った。

19:17 主人は言った。『良い僕だ。よくやった。お前はごく小さな事に忠実だったから、十の町の支配権を授けよう。』

19:18 二番目の者が来て、『御主人様、あなたの一ムナで五ムナ稼ぎました』と言った。

19:19 主人は、『お前は五つの町を治めよ』と言った。

 

1ムナは、1デナリに相当します。仮に1日の労働者の賃金を1万円とすると、1ムナは100万円となります。ここに登場する人のうち、主人から100万円を預けられたうちの一人は、それを元手にして1000万円を儲け、もう一人は500万円を儲けました。

 

このようにたくさんのお金を儲けた人を、イエス様は評価しておられるのですが、今日のみ言葉では、お金を儲ける人が神様にも評価されるなどと考えるべきではありません。

 

お金をたくさん儲けた者が評価されるのではなく、神によって与えられたもの(私たちの体、魂、自然、持ち物、才能など)を用いて、神の栄光を現わすこと、神の御心を行うことが求められているのです。

 

このために必要なことは、私の主人は神様であるという信仰です。神と共に歩もうとする者を神は守り、支え、導いてくださいます。

 

祈り

 

天の父なる神様、ムナのたとえに当てはめれば、今の時代は、主人が私たちにそれぞれに1ムナを与えて、王の位を得るために出かけている時代ということが出来ます。そしてやがて主人が帰ってきたときに(キリストの再臨の後に)、この世の生涯においてどのような生涯を送ったのかについて、主人によって問われるとともに、その後の(永遠の)状態が決定されていくということになります。私たちが主人の帰りを、目を覚まして待ち続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。