12:13 門の戸をたたくと、ロデという女中が取り次ぎに出て来た。

 12:14 ペトロの声だと分かると、喜びのあまり門を開けもしないで家に駆け込み、ペトロが門の前に立っていると告げた。

 12:15 人々は、「あなたは気が変になっているのだ」と言ったが、ロデは、本当だと言い張った。彼らは、「それはペトロを守る天使だろう」と言い出した。

 12:16 しかし、ペトロは戸をたたき続けた。彼らが開けてみると、そこにペトロがいたので非常に驚いた。

 

ペトロは、牢を出ると、弟子たちが集まっている家に行ってドアの門をたたきました。その時にやってきたロデという女中は、「ペトロの声だと分かると、喜びのあまり門を開けもしないで家に駆け込み、ペトロが門の前に立っていると告げ」ました。

 

すぐにドアを開けてペトロを招き入れればよいのにと思いますが、ロデにはそれが確かにペトロの声だということが分かったので、一刻も早く仲間の者たちに伝えたいと思ったのでしょう。

 

彼らは牢に入れられたペトロのために昼も夜も祈っていたに違いないのです。祈ってはいましたが、牢から出ることは常識では考えられないことです。本当にペトロがここにきていると思ったものはそう多くはなかったのではないかと思われます。

 

ペトロはなおもドアをたたき続けました。「彼らが開けてみると、そこにペトロがいたので非常に驚いた。」と言われています。この事実は、驚きとともに喜びであったに違いありません。その喜びはペトロとの再会というだけではなく、主がともにおられること、神の言葉が真実であることを確認することができた喜びです。

 

祈り

 

天の父なる神様、鎖につながれて牢獄に入れられたペトロが解放されたように、私たちも罪と死という牢獄から解放してくださる恵みを感謝いたします。主にあってこの日々を送ることができますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。