そこで、もはや我慢できず、わたしたちだけがアテネに残ることにし、わたしたちの兄弟で、キリストの福音のために働く神の協力者テモテをそちらに派遣しました。それは、あなたがたを励まして、信仰を強め、このような苦難に遭っていても、だれ一人動揺することのないようにするためでした。わたしたちが苦難を受けるように定められていることは、あなたがた自身がよく知っています。1テサロニケ3:1~3

キリスト教に反対する多くのユダヤ人たちは、パウロとシラスに対して暴動を引き起こそうとしましたが、暗くなってから彼らはパウロとシラスをその町から逃がし、彼らはこの手紙を書いているころにはアテネに滞在していたようです。

1節の「わたしたち」には、パウロと共にシルワノが含まれていたと考えられます。パウロは、何としてでもテサロニケの教会の人たちに逢いたいと思いましたが、身に危険が及ぶことが考えられますので、テモテを派遣し、おそらくその後シラスをも送り出したようです。

それは、彼らがテモテによって信仰を強められ(2節)、彼らが経験している苦難の中にあっても動揺することがないようにし、テサロニケの教会の様子を聞きたいと思ったからでした。

苦しみの中にあるとき、必要なのは励ましてくれる友があることです。神はそうした人たちを起こしてくださいました。

祈り

天の父なる神様、いつの時代にもあなたを信じる人たちを起こしてくださり、救いの御計画をこの歴史の中に、約束通りに実現していてくださることを感謝いたします。

主がともにいて、すべてを守り導いてくださることを信じて歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。