24:10 総督が、発言するように合図したので、パウロは答弁した。「私は、閣下が多年この国民の裁判をつかさどる方であることを、存じ上げておりますので、私自身のことを喜んで弁明いたします。

 24:11 確かめていただけば分かることですが、私が礼拝のためエルサレムに上ってから、まだ十二日しかたっていません。

 24:12 神殿でも会堂でも町の中でも、この私がだれかと論争したり、群衆を扇動したりするのを、だれも見た者はおりません。

 24:13 そして彼らは、私を告発している件に関し、閣下に対して何の証拠も挙げることができません。

 

10節以下にはパウロの弁明が記されています。大祭司アナニア、および長老数名と弁護士テルティロは、パウロが群衆を扇動して暴動をおこす疫病のような人間であるからこの男を死刑にすべきであると訴えました。

 

これに対して、パウロは、彼がエルサレムに来てからまだ12日しかたっておらず、「神殿でも会堂でも町の中でも、この私がだれかと論争したり、群衆を扇動したりするのを、だれも見た者はおりません。」と言って、自分は訴えられているようなものではないし、人々と論争したり扇動するようなこともしていないと述べています。

 

こうしたことは調べればすぐにわかることで、パウロが言っているとおりであることが分かりますが、ユダヤ人の指導者たちは、偽りの証言をしてでもパウロを殺害しようとしていることが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、サタンは神の救いの御業を妨害し、神に従おうとする者を迫害しますが、あなたの守りの御手の中にあることを覚えて、あなたのみ言葉に聞き従う者となりますようにお導きください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。