この者は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して、傲慢にふるまい、ついには、神殿に座り込み、自分こそは神であると宣言するのです。まだわたしがあなたがたのもとにいたとき、これらのことを繰り返し語っていたのを思い出しませんか。今、彼を抑えているものがあることは、あなたがたも知っているとおりです。それは、定められた時に彼が現れるためなのです。2テサロニケ2:4~6

「神に敵対する者」が「自分こそは神であると宣言」して人々を支配しようとするのですが、ダニエル書11章には、「あの王はほしいままにふるまい、いよいよ驕り高ぶって、どのような神よりも自分を高い者と考える。すべての神にまさる神に向かって恐るべきことを口にし、怒りの時が終わるまで栄え続ける。定められたことは実現されねばならないからである。先祖の神々を無視し、女たちの慕う神をも、そして他のどのような神をも尊ばず、自分を何者にもまさって偉大であると思う。」(ダニエル11:36~38)と言われています。

これはアンティオコス・エピファネスの姿を示したものですが、この世の権力者の多くは似たような言動を繰り返すということもできます。

アンティオコスは、自分がギリシャの神々の中の最高神ゼウスであるとして、エルサレムの神殿にこの神の像を建てたのでした。
しかし、これはアンティオコスだけのことではなく、私たちも自分が神のようになろうとする思いを持つことはないでしょうか。

祈り

天の父なる神様、あなたによって生かされているのに、そのことを忘れて自分が神のようになり、自分本位の考え方、生き方をしてしまう者です。この心が打ち砕かれてあなたのしもべとして歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。