互いに思いを一つにし、高ぶらず、身分の低い人々と交わりなさい。自分を賢い者とうぬぼれてはなりません。ローマ人への手紙 12章16節
互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、 かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません。

それが、夫婦・親子・会社の同僚など、どのような人間関係であったとしても「互いに思いを一つにし」ということが出来たら、その関係はうまくいくことが多いと言えます。互いに思いを一つにするとは、お互いに相手の立場に立って物事を考えるようになるということです。
 しかし、さらに大切なことは、どういう思いで、何を基準として心を一つにしていくのかということです。思いを一つにしても、かっての戦争の時代のように、敵をやっつけることで思いを一つにしたのでは、困りものです。主イエスが、父なる神と自分はひとつであるということを聞いたとき、ユダヤの宗教指導者たちは、イエスを殺そうと思いを一つにしていったことが聖書に記されています。
 そうならないためには、真理そのものである主イエスをわたしの主として仰ぎ続けること、高ぶらないこと、身分の低い人たちと交わり、人の痛みが分かる人になることです。主イエスがなさったように、どのような人も分け隔てせず、一人一人に仕える生き方をする中で、自分自身が相手の立場に立って物事を考えることが出来るものに変えられていくのです。
祈り
天の父なる神様、自己中心という思いは、それぞれ人格も違う人々の思いに寄り添うことが困難ですが、私たち自身が自己中心から、あなたにおいて心を一つにしていくことが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。