2:9 王女が、「この子を連れて行って、わたしに代わって乳を飲ませておやり。手当てはわたしが出しますから」と言ったので、母親はその子を引き取って乳を飲ませ、

2:10 その子が大きくなると、王女のもとへ連れて行った。その子はこうして、王女の子となった。王女は彼をモーセと名付けて言った。「水の中からわたしが引き上げた(マーシャー)のですから。」

 

ヘブライ人の男の子であっても、王女が育てるのであれば文句を言う人はありません。このようにして、神は一人の子供を通してやがてイスラエルの預言者、祭司、そして出エジプトのリーダーとしてモーセをお用いになるのです。

 

「モーセ」は、男の子という意味のエジプト語の名前で、「ラメセス」「メセス」と同じ意味です。

モーセは、こうして当時においてもエジプトの最高の学問を身に着けましたから、後になってモーセ5書を書くことも出来ました。

 

しかも、エジプトの王宮で育てられながらも、自分はイスラエル人であるというアイデンティティを持ちながら、神と共に生きるという生き方を母親から教わったに違いありません。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたはアブラハムに祝福の基となると言われ、彼の子孫によってあらゆる人々が祝福を受けるようになると言われました。やがてイスラエルが窮地に陥った時には、モーセという一人の預言者を立てて下さいました。「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」(箴言1921)とあるようにあなたの御旨が実現していることを覚えて御名をたたえます。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。