22:31 「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。

22:32 しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

22:33 するとシモンは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と言った。

22:34 イエスは言われた。「ペトロ、言っておくが、あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう。」

 

「サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。」と言われています。サタンはこの世の支配者であると言われていますが、この世においてもサタンが行うことは、神によって許可されたことしか行うことが出来ないのです。

 

この時もサタンは神様に、主イエスの弟子たちを誘惑することを願い出て、それが許可されたと言われています。同じようなことはヨブ記の初めのところでも、サタンが神様にヨブを誘惑したりヨブの家族や持ち物に対して災いを与えることを願って聞き届けられたことが記されています。

 

神様ご自身が、人間を誘惑したり、人間を陥れるようなことはありません。サタンの働きを許しておられる意図は私にはよく分かりませんが、サタンは、ここでもイスカリオテのユダを誘惑し、弟子たちをふるいにかけることを許されて、弟子たちはやがてイエス様を見捨てて逃げだすようになり、ぺテロは、3度もイエスなど知らないと否認するようになるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちには目に見えない霊の世界で行われていることは分かりませんが、みことばによって、教えてくださることを感謝いたします。現在もサタンの働きはこの世の権力者たちなどを従えながら巧妙に行われていることを思いますが、あなたの救いの御業は着々と進められています。闇の業にではなく光のうちを歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。