13:1 ちょうどそのとき、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の血を彼らのいけにえに混ぜたことをイエスに告げた。

13:2 イエスはお答えになった。「そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。

13:3 決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる。

 

ローマ総督ピラトによって、多数のガリラヤ人が殺された事件が起こりました。この事件の詳細は不明ですが、ガリラヤ人たちが、ローマへの暴動を計画していました。しかし、この暴動が事前に、ローマ当局の知るところとなり、蜂起を準備していたガリラヤ人たちは、ローマ軍によって、エルサレム神殿内で殺されてしまいました。つまり暴動を起こそうと計画したが鎮圧されてしまったということです。

 

イエス様は、この出来事を聞かされた時、「そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。決してそうではない。」と言われました。

 

東日本大震災が起こった時、外国から来た人たちが、東北の被災地にある教会に行って、「あなたがたはとても罪深い人たちだから神様の裁きが下ったのだ。悔い改めなさい。」と言っていた団体があったそうです。それを聞いて、私は今日の聖句を思い起こしました。より罪深いから災難に遭ったのではないとイエス様は言われたのです。

 

他の人に比べて、より罪深い者だから災難に遭ったなどと言うべきではありません。

 

祈り

 

天の父なる神様、日本にも大きな災害にあったり、障碍をもって生まれてきた人たちなどを差別したり、本人や先祖の罪による祟りであるなどと考えることがありますが、そうではなく、どの人もあなたにとって大切な存在であることを覚えることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。