4:6 主はカインに言われた。「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。
4:7 もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」

カインは、弟の捧げものは受け入れられたのに、自分の捧げものは受け入れられなかったことに腹を立て、神の前に出た時顔を伏せたと言われています。

神はすでにこの時カインが弟アベルを憎み、殺そうと思っていることを知っておられて、それを制するように神はカインに警告しておられます。7節を直訳すれば、「お前がよくすれば上げられるではないか。しかしお前がよくしなければ、罪は戸口に伏している。」ということです。

人間の判断では、実際に殺人を犯すという行為を行うときにそれは犯罪になりますが、神の前には、すでに相手を憎み、殺してやりたいと心で思った時点ですでに殺人の罪を犯したことになるのです。

祈り

天の父なる神様、カインの顔を伏せるという行為の中に、私たちは、あなたの前における自分自身の姿を見るように思われます。数々の罪を犯したためにあなたの前に顔を上げることが出来ない者です。しかし、そのような私たちをキリストにあって受け入れ、その罪を赦し、悔い改めてあなたと共に生きようとする信仰に生かしてくださることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。