9:33 その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。

 

弟子たちはモーセとエリアに出会ったことはありませんでしたが、イエス様が教えてくださったのでしょう。モーセとエリアに出会うことが出来るというのは、ユダヤ人にとっては大きな喜びであったに違いありません。

 

ユダヤ人の宗教指導者たちは、自分たちはモーセの言葉に従っていると考えていましたが、実際には、モーセもエリヤもイエス様によって遣わされていた預言者たちであり、イエス・キリストによる救いの恵みを伝えていたのでした。

 

ペトロは、このような出会いが与えられたことを無上の喜びと感じて、「仮小屋を三つ建てましょう。」と提案しました。しかし、モーセとエリアはすでにこの世の生を終えて天国の恵みに与っている人たちですから、罪のこの世にとどまることはありません。彼らはイエス様の招きに応じて、一時的に弟子たちに姿を現したに過ぎなかったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの救いの御業は、旧約の時代の歴史を土台として、やがて救い主の到来によって成就するというものでした。この歴史の中に主の御業が実現しているという希望を持ちながら、再臨の主を待ち望むものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。