4:25 再び、アダムは妻を知った。彼女は男の子を産み、セトと名付けた。カインがアベルを殺したので、神が彼に代わる子を授け(シャト)られたからである。
4:26 セトにも男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名付けた。主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである。

19節以下にはカインの子孫について記されていましたが、25節にはアダムとその妻によってセトが生まれたことが記されています。セトの誕生は、フランシスコ会訳聖書によれば、「彼女は男の子を産み、「カインに殺されたアベルの代わりに、神はもう一人の子を授けられました」と言って、セトと名付けた」と言われています。

セトは、アベルの代わりに神が授けてくださった子供であるというのです。そして、そのセトの子供エノシュが生まれて、主の名を呼び始めるようになるのです。

逆に言えば、アダムとエバは罪を犯す以前には神との良好な関係にあったのに、罪を犯して以来、主に名を呼ぶこともなくなってしまった、堕落してしまったということを表しています。カインの子孫たちもそれは同じでした。しかし、堕落した家系の中にも主の名を呼ぶ人たちを神は起こしてくださいました。

祈り

天の父なる神様、アダムとエバは罪を犯して以来、その考え方も生活も、神から離れて一変してしまいましたが、やがてセトが生まれ、エノシュが生まれて再び主の名を呼ぶ人たちを起こしてくださったことを感謝いたします。そして、私たちもアベルの子孫のように主の名を呼ぶ者とされていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。