5:38 「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。

 5:39 しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。

 

イエス様は、517節で、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである」と言われました。イエス様は私たちのために、私たちに代わって、神の掟を落ち度なく守られたお方として、私たちにも神の掟を守るように教えられるのです。

 

3839節では、「あなたがたも聞いているとおり、『目には目を、歯には歯を』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」と言われました。

 

『目には目を、歯には歯を』というのは同害復讐法と言われるもので、損害を与えられたなら、それと同じだけの復讐をしてもよいがそれ以上のことはしてはならない。倍にして返すなどという事はしてはならないと復讐がエスカレートしないために定められたものでした。

 

けれども、イエス様は、律法が実際に求めていることは、被害を受けても一切復讐をしてはならないという事だと教えられたのです。罪のうちにある人間は、やられたらやり返すという思いを持ってしまうのではないでしょうか。そして憎しみの連鎖が増幅していくのです。しかし、イエス様が教えてくださった神の御心は、憎しみを断ち切りなさい。あなたの敵をも愛しなさいという事なのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、憎しみの連鎖を断ち切ることが出来ますように、あなたが私たちの罪を赦すためにイエス・キリストをお遣わしくださった事を覚えて、私たちも人を赦す心をお与えください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。