聖書は「旧約聖書」(39巻)と「新約聖書」

(27巻)から成り立っています。聖書は神の言

葉といわれます。実際にこれを書いたのは、マタイ

とかマルコとかパウロといった人間なのですが、

これがどうして神の言葉と言われるのでしょうか。

聖書は1冊の書物と言うよりは、幾人もの人の手によってかかれた全集のようですね。これが最初に書かれたのは、紀元前1400年ごろ、モーセによって聖書の最初の部分がかかれ、紀元後96年ごろ、ヨハネにより新約の最後の部分、ヨハネの黙示録が記されるまで、およそ1500年にもわたって、約40人の人の手によって書かれてきたのです。

しかし、この66巻を読むと分かるように、聖書の中には不思議な統一と内容の一貫性があります。1500年にわたって、40人もの人が書いたとはとても思えません。40人の著者たちが一堂に集まり編集会議を開いて、一定の方針を決めて書き始めたかのようです。

このことについて、聖書自身が、「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」(2テモテ3:16)と説明しています。「神の霊の導きの下に書かれ」と言うのは、神がそれぞれの時代に、いろいろな境遇の人に働きかけて、その人格、才能、性質などを十分に用いて、神がそれぞれの時代に働き、さらに私たちすべての人類の救いのために書かせたということです。

聖書の書かれた目的は、ヨハネによる福音書20章31節に次のようにかかれています。「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるためである。」

聖書が、他の書物とは比べ物にならないものであることは、その内容からも分かりますが、聖書ほどこれまでに多くの人々に影響を与えてきたものは他にありません。現在では聖書は、世界で約2200の言語に翻訳され、年に5億6000万部も発行されています。また時代を超えて多くの人々に、生きる力を与えてきたロングセラーでもあります。

聖書は毎年毎年世界中の多くの国の人々に読まれ何年たっても世界のベストセラーです。しかしクリスチャンと同様、聖書ほど迫害を受けてきた書物はありませ ん。ローマ時代の初期には王がクリスチャンを迫害して殺してしまうと同時に聖書も全部焼き払えという命令が出され聖書は全部焼かれてしまいました。

しかしどんなに人間がクリスチャンを迫害し殺しても聖書を焼き払ってもクリスチャンはこの世界からいなくなることはなかったし、聖書もこの世界からなくなることは決してなかったどころか世界中のほとんどの言語に翻訳され読まれ本当の救いと喜びと希望を与え続けているのです。繰り返しになりますが、聖書を読まれるなら、最初に新約聖書を読んでみてください。最初の4つはイエスキリストの生涯について書いてありますので読みやすいと思います。クリスチャンはいつ死んでも天国へ行けるという希望を持っていますが聖書の中にその答えがあるのです。