13:3 イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。

 

私たちの社会でも種まきは一般的に行われていることですが、当時のイスラエルにおいては、かごに入っている種を蒔いて、後から耕すというやり方でした。そのために、ある種は土の薄い石地に蒔かれたり、ある種はいばらの間に蒔かれることもあったようです。

 

イエス様は、このような種まきの実例をあげて神の国のたとえとしてお話になりました。種を蒔く人は、「石だらけで土の少ない所」にも、「茨の間」にも種を蒔くのですが、種を蒔いた時には、そこが「石だらけで土の少ない所」であることも、「茨」があることも分かりませんでした。

 

「石だらけで土の少ない所」は外から見ても分かりませんし、「茨」も後から伸びたのですから、種を蒔いた時には、そこに茨も植わっているとは分からなかったわけです。種を蒔く人は、そのようなことは考えず、気前よく種をばらまくのです。

 

イエス様のたとえ話は、このようにこの話を聞く人が日常生活の中でも経験していて、分かりやすい実例に基づいて神の国のことをお話になったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、種を蒔く人のたとえによって、神の国の福音が蒔かれ、それが成長していくために私たちが心がけていくことを教えて下さりありがとうございます。私たちのうちでみ言葉の蒔かれた種が大きく育つ者となりますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。