21:10 そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。

21:11 そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。

21:12 しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。

21:13 それはあなたがたにとって証しをする機会となる。

21:14 だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。

21:15 どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。

 

ルカの福音書が書かれていた時代に、すでにここに言われているような迫害が行われていました。同胞のユダヤ人たちからも、ローマ帝国の権威者たちからも迫害を受け、この後さらに激しい迫害が行われるようになっていきました。

 

終わりの時代には、戦争や争いが起こり、大きな地震や飢饉や疫病が起こると言われています。今の時代は、まさにそうした時代ではないかと思われます。

 

また、「これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。」と言われています。初代教会からローマ帝国によってキリスト教が国教と認められるようになるまでは、キリスト教会もクリスチャンも激しい迫害を経験しました。

 

世の終わりまでにこのようなことが起こると言われたことは今日までにすべて実現してきていますから、今の時代は、いつキリストの再臨があっても不思議ではない、世の終わりが近づいている時代ということが出来るでしょう。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたはこの世界に私たちを生かしてくださるのみならず、罪に堕落してしまったこの世界の終わりを定められ、その裁きと救いの完成の時をやがてもたらしてくださいます。その日に備える信仰を確かなものとしてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。