8:1 兄弟たち、マケドニア州の諸教会に与えられた神の恵みについて知らせましょう。

 8:2 彼らは苦しみによる激しい試練を受けていたのに、その満ち満ちた喜びと極度の貧しさがあふれ出て、人に惜しまず施す豊かさとなったということです。

 

8章になると、パウロは「マケドニア州の諸教会に与えられた神の恵みについて」記していきます。「マケドニア州の諸教会」とは、具体的にはフィリピの教会とベレアの教会とテサロニケの教会のことです。

 

マケドニア州にある教会に与えられた恵みというのは、これらの教会が極度の貧しさの中にあり、激しい試練の中にあったにもかかわらず、喜びと感謝をもって豊かに施すものとなったという事です。

 

パウロは、聖霊の導きによってヨーロッパに渡り、フィリピとテサロニケとベレアで福音を宣べ伝えて、それぞれの地に教会を建てていきました。どの教会もまだ歴史は浅く、その地域においても少数派でしたし、ローマ帝国内において異教の社会にあって信仰を守り続けることは並大抵のことではありませんでしたが、フィリピ信徒への手紙やテサロニケ信徒への手紙を読むと、それらの教会が神に喜ばれる教会を建て上げていたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、マケドニア州にある教会は、まだ小さく貧しい教会でしたが、神への感謝をもって他の教会のためにとりなし、さらに窮乏のうちにあるエルサレム教会のためにも献金を捧げていました。祈り合い、助け合って歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。