22:14 時刻になったので、イエスは食事の席に着かれたが、使徒たちも一緒だった。

22:15 イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなたがたと共にこの過越の食事をしたいと、わたしは切に願っていた。

22:16 言っておくが、神の国で過越が成し遂げられるまで、わたしは決してこの過越の食事をとることはない。」

22:17 そして、イエスは杯を取り上げ、感謝の祈りを唱えてから言われた。「これを取り、互いに回して飲みなさい。

22:18 言っておくが、神の国が来るまで、わたしは今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」

 

神様は、イスラエルの民をエジプトの奴隷の状態から救い出すことを約束し、彼らを苦しめているエジプト全土に10の禍をもたらしました。この災いは、エジプトにもたらされましたが、イスラエルの民たちは何の害も受けることはありませんでした。

 

過ぎ越しというのは、10の禍の最後に、神様はイスラエルの民たちに小羊の血を家の門柱と鴨居に塗るように教え、小羊の血が塗られているところは神の裁きが過ぎ越しますが、そのようにしていないエジプトの家々の初子が神の裁きを受けて死ぬというものでした。エジプト全土にこのような災いがもたらされて、ようやくエジプトの王パロは、イスラエルがエジプトを出ることを許可したのです。

 

イスラエルの人たちは、急いで脱出するために種を入れないパンを食べて過ぎ越しの食事をしてエジプトを出たのでした。この後、イスラエルでは毎年このことを覚えて過ぎ越しの祭りが行われてきたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、旧約時代の出エジプトの出来事、過ぎ越しの裁きと救いは、やがて来るイエス・キリストによる裁きと救いを指し示していました。イエス様の場合は、私たちに代わってイエス様ご自身が罪人の立場に身を置いて神の裁きを受けて下さり、私たちの罪の贖いを実現してくださいました。あなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。