3:4 わたしたちは、キリストによってこのような確信を神の前で抱いています。

 3:5 もちろん、独りで何かできるなどと思う資格が、自分にあるということではありません。わたしたちの資格は神から与えられたものです。

 3:6 神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。

 

「このような確信」と言われていますが、これはパウロの語る言葉が神から出たものであるという確信です。パウロにはその自覚がありました。これは決して自分のうちから出たものではないと思っていましたので、引き続いて「もちろん、独りで何かできるなどと思う資格が、自分にあるということではありません。わたしたちの資格は神から与えられたものです。」と述べているのです。

 

6節で、パウロは、「新しい契約に仕える資格」を「文字ではなく霊に仕える資格」と言い換えています。ここでの「文字」は旧い契約の象徴である「律法」のことです。そして「霊」というのは、新しい契約の象徴である聖霊のことです。

 

文字は殺しますが、霊は生かします。」と言われているのは、人間は皆(イエス・キリストを除いては)神の律法を行うことが出来ないからです。律法を行うことが出来ない人間は、その罪のために裁きと死を免れることが出来ないのです。

 

けれども、「霊は生かす」と言われているように、神の霊である聖霊の導きによって、神が備えてくださった救いの恵みにあずかることが出来るのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、パウロをはじめ、多くの人々を通してあなたの救いの御業を実現してくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。