10:9 帯の中に金貨も銀貨も銅貨も入れて行ってはならない。

 10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が食べ物を受けるのは当然である。

 

イエス様は、使徒たちに、旅をするのに必要と思われるお金や食べ物を入れる袋、二枚の下着、履き物、杖を持っていてはならないと命じられました。特に、杖は、獣や追いはぎから身を守る旅の必需品でした。

 

しかし、イエス様はその杖さえも持って行ってはならないと言われるのです。なぜ、イエス様は、このようなことを言われたのでしょうか?それは、使徒たちが、富ではなく、父なる神に信頼して歩むことを教えるためです。

 

山上の説教において、イエス様は次のように言われました。「だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」(マタイ6:31~33)

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス様は弟子たちをお遣わしになる時、持ち物をもっていく必要はない。すべての必要は神が与えて下さること、働く者が食べ物を受けるのは当然であることを教えてくださいました。私たちも、「神の国とその義」とを第一に求めて生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。