9:1 聖なる者たちへの奉仕について、これ以上書く必要はありません。

 9:2 わたしはあなたがたの熱意を知っているので、アカイア州では去年から準備ができていると言って、マケドニア州の人々にあなたがたのことを誇りました。あなたがたの熱意は多くの人々を奮い立たせたのです。

 9:3 わたしが兄弟たちを派遣するのは、あなたがたのことでわたしたちが抱いている誇りが、この点で無意味なものにならないためです。また、わたしが言ったとおり用意していてもらいたいためです。

「聖なる者たちへの奉仕」とは、エルサレム教会への献金のことです。「アカイア州」は、今でいえばギリシャ南部にあたり、コリントの町がある州のことですが、アカイア州においてはコリントの町は中心的な都市でしたし、コリントの教会もアカイア州における中心的な役割を果たしていたと思われます。

 

これに対してマケドニア州は、それよりも北部に位置する所で、テサロニケ、フィリピなどの町がありました。エルサレム教会が窮乏のうちにあることを聞いていち早く支援の手を挙げたのはコリントの教会をはじめとするアカイア州の教会だったようです。

 

けれどもこの手紙を書いた頃には、コリントの教会では、支援しようとする思いが弱くなって献金も滞っていたので、パウロはもう一度その志を励ましてこのように記してきたのでした。

 

パウロは、テトスと二人の兄弟を遣わして、この手紙を届けるとともに、主にある交わりを与えられて、互いに励まし合い、支え合うことが出来るように促しているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、いつの時代にも、主にあって助け合い、励まし合って共に生きる人たちをお与えくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。