6:2 だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。

6:3 施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。

6:4 あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」

 

主イエスは、「あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。」と言われました。

 

ここで「偽善者」と言われている人たちは、当時の宗教的指導者であった律法学者やファリサイ派の人々のことです(2351336参照)。彼らは、人から褒められようとして自分の前でラッパを吹くなどして施しをしていたのです。

 

イエス様は前の節で「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。」と言われました。「施し」は、神の前に個人の自由な意思によって行われるものですが、人に見られるために行うことによって、本来の施しのあり方が全く変わってしまうからです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは、人々から注目を浴びて名声を得るために施しをしようとするような思いがあります。悪魔がイエス様を誘惑した時にも、神殿の上から飛び降りてみるがいいと誘惑をしたことがありました。そのようにして人々から喝さいを浴びて有名になって救いのわざをしたらいいではないかと誘惑をしたのでした。私たちもそのような誘惑に陥ることがありませんように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。