18:15 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。

 

「兄弟」と言われているように、ここで言われていることは神の民や教会においてどのようにその交わりをもっていくのがよいのかが教えられているところです。兄弟が自分に対して罪を犯した場合、どのように対処すればよいかが教えられています。イエス様は、「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい」と言われました。

 

このイエス様の御言葉の背景には旧約聖書のレビ記の掟があります。レビ記1917節、18節には、「心の中で兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさい。そうすれば彼の罪を負うことはない。復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である」と言われています。

 

だれかが自分に対して罪を犯したとき、私たちの心にはその兄弟に対する憎しみがわき起こります。しかし、神様は、「心の中で兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさい」と言われるのです。そして、イエス様も、「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい」と言われているのです。

 

「神を信じているあなたは、私に対して、このような罪を犯した。このままでは兄弟姉妹としての交わりを続けて行くのが難しいので、その罪を認めてお互いに和解に努めましょう」と言うのです。この時重要なことは、レビ記に教えられているように、「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」ということです。

 

そして、その兄弟姉妹が、自分の罪を認めて、悔い改め、赦しをこうならば、あなたは兄弟を得たことになるのです。先ずは、二人だけで、話し合うことが求められています。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたが私たちを愛してくださっているように、私たちも互いに愛し合うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。