4:22 皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いて言った。「この人はヨセフの子ではないか。」

4:23 イエスは言われた。「きっと、あなたがたは、『医者よ、自分自身を治せ』ということわざを引いて、『カファルナウムでいろいろなことをしたと聞いたが、郷里のここでもしてくれ』と言うにちがいない。」

4:24 そして、言われた。「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。

 

主イエスは、故郷であるナザレに行って福音を伝えました。この時も「皆はイエスをほめ、その口から出る恵み深い言葉に驚いた」と言われていますが、これに続いて、「この人はヨセフの子ではないか。」と言ったことが記されています。

 

さらにマタイによる福音書13章では、ナザレの人々の反応として次のように言われています。「故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなことをすべて、いったいどこから得たのだろう。」このように、人々はイエスにつまずいた。」(マタイ135457

 

神の約束が実現し、ついに私たちの救い主が来られたのに、そのことを覚えて心から受け入れる人は少なかったのです。特に故郷においては、多くの人々はイエスにつまずいてしまいました。

 

祈り

 

天の父なる神様、「言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。」(ヨハネによる福音書111)と言われているように、この世にあっては、あなたがお遣わし下さったメシアを受け入れようとしない人が大半でした。「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与え」(ヨハネ112)てくださいました。神の子になるということはとても畏れ多いことですが、そのような恵みに与ら説くださることを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。