3:11 さて、その男がペトロとヨハネに付きまとっていると、民衆は皆非常に驚いて、「ソロモンの回廊」と呼ばれる所にいる彼らの方へ、一斉に集まって来た。

その男がペトロとヨハネに付きまとっていると、民衆は皆非常に驚いて、「ソロモンの回廊」と呼ばれる所にいる彼らの方へ、一斉に集まって来た。神殿の美しの門のそばに座っていた足の不自由な男が、イエス・キリストの名によって踊り上がって立ち、歩き出しました。

この人は、生まれながらに足が不自由であり、神殿に礼拝に来る人々の施しによって命をつないでいたのです。4章22節を見ると、この人は「四十歳を過ぎていた」とありますから、おそらく、何十年も美しい門のそばに置いてもらい、施しを乞うていました。

けれども、その男の人生を決定的に変える出会いがペトロとヨハネとの出会いであり、何よりもイエス・キリストとの出会いによって訪れたのです。彼はイエス・キリストの名によって、立ち上がり、歩き出し、飛び跳ねて神を賛美しました。

そして、ペトロとヨハネと共に、神殿の境内へと入り、二人に付きまとっていたのです。このことは、考えてみると当然のことかも知れません。生まれつき不自由であった足を癒していただいたわけですから、命の恩人とも呼べる二人から離れず、感謝を表していたということは自然なことでしょう。

祈り

天の父なる神様、神殿の美しの門のところで物乞いをしていた人は、毎日どのような思いで物乞いをしていたでしょうか。自分のみじめさを毎日味わうような暮らしではなかったかと思います。そんなこの人がペトロを通してイエス・キリストに出会うことによって全く新しい人生へと変えられました。同じことが今の時代にも起こっていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。