2:39 親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。

2:40 幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。

 

ヨセフとマリアは、人口調査のためにベツレヘムに行って、その町で幼子イエスは産まれました。そして彼らは8日目にイエスに割礼を施し、神殿で礼拝を捧げるためにしばらくの間エルサレムに滞在していましたが、やがてナザレの村に帰っていきました。

 

ヨハネによる福音書14546節には、主イエスの弟子となったナタナエルが、弟子となる前に言った「ナザレから、なんのよいものが出ようか」という言葉からも推測できるように、ナザレという村は、当時はとても小さな村であり、主イエスは、そのような小さな村で育ち、ヨセフは大工の仕事をしていましたから、家業をも手伝いながら暮らしていたと思われます。

 

主イエスがやがて30歳を過ぎていよいよ救い主としての働きをなさるようになってからはヨセフのことは出てきませんから、ヨセフはその時にはすでに亡くなっていたと思われます。イエスはその家の長男として大工としての家業を継いで働いていたと思われます。

 

 

祈り

 

天の父なる神様、神の御子であるイエス・キリストが、罪と死の束縛の中から私たちを救うために人としてこの世に来られたことを感謝いたします。それも貴族階級のような人としてではなく、私たちの苦しみや痛みを味わい、その苦しみや重荷を担うお方としてこの世の生涯を歩み続けてくださいました。待降節を迎えている今、再び救いの完成のために来てくださるキリストの再臨を待ち望みます。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。