8:22 この悪事を悔い改め、主に祈れ。そのような心の思いでも、赦していただけるかもしれないからだ。
8:23 お前は腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしには分かっている。」
8:24 シモンは答えた。「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」
8:25 このように、ペトロとヨハネは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰って行った。

魔術師のシモンがお金で神の賜物をいただこうとして事に対して、ペトロは激しく怒り、「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよい。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。」と言いました。これはまたシモンの思い違いを正そうとする言葉でもありました。

これを聞いてシモンは、「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」と懇願しています。さらに25節では、「ペトロとヨハネは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰って行った。」と記されています。

ペトロとヨハネは、フィリポの働きを認めただけではなくて、自分たちもそこで、主の言葉を力強く語ったのでした。このように、キリストの教会がサマリアの町に誕生したのです。そして、それはエルサレム教会と同じ信仰を持つ一つの教会なのです。

エルサレム教会と同じ、主イエスを信じる教会がサマリアの地にも立てられたのです。サマリアだけではない、地の果てと言える、この日本においても、各地にエルサレム教会と同じ主イエスを信じる一つの公同の教会が立てられているのです。

祈り

天の父なる神様、魔術師のシモンは、使徒ペトロによって叱責され、自らの間違いを指摘されて、「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」と言いました。この後どうなったのかは記されていませんが、シモンは自分の罪を自覚して、改めてイエス・キリストに従う思いを与えられたのではないかと思われます。私たちも罪を犯してしまうことがありますが、何度でも悔い改めて神に立ち帰ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。