2:37 人々はこれを聞いて大いに心を打たれ、ペトロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」と言った。
2:38 すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。
2:39 この約束は、あなたがたにも、あなたがたの子供にも、遠くにいるすべての人にも、つまり、わたしたちの神である主が招いてくださる者ならだれにでも、与えられているものなのです。」

人々はこれを聞いて大いに心を打たれ、ペトロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」と言った。「これを聞いて」とありますが、これはとりわけ36節のペトロの言葉を指していると言えるでしょう。36節で、ペトロは、イスラエルの全家の罪をはっきりと指摘しました。それは、神から遣わされたイエスをあなたがたは十字架につけて殺してしまったという罪です。

このペトロの言葉を聞いて、人々は、自分たちが神様に対してとんでもない罪を犯してしまったことに気づいたのです。自分たちは、神が遣わされたお方を十字架につけることによって、神に逆らう者となってしまった。そのことを、ペトロの説教を聞いた多くの人々が悟ったのでした。

ですから、彼らはペトロをはじめとする使徒たちに、「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」と尋ねずにはおれなかったのです。「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」という質問に対してペトロがまず命じたことは悔い改めることでした。

悔い改めるとは、自分の罪を認め、自分を神としていたものが神を神として生きるように方向転換をするということです。ただ、自分の犯した罪を後悔するのではなくて、罪から神へと立ち帰り、歩み出すことです。

ペトロはこの悔い改めに続いて、「めいめいイエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい」と命じました。

祈り

天の父なる神様、私たちは罪を犯しては悔い、悔いては犯してしまうようなものですが、そのような罪を犯してしまう私たちを救うためにイエス・キリストをお遣わしくださった恵みを感謝いたします。罪を犯しても、何度でも悔い改めてあなたのもとに立ち帰ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。