2:4 その子の姉が遠くに立って、どうなることかと様子を見ていると、

2:5 そこへ、ファラオの王女が水浴びをしようと川に下りて来た。その間侍女たちは川岸を行き来していた。王女は、葦の茂みの間に籠を見つけたので、仕え女をやって取って来させた。

2:6 開けてみると赤ん坊がおり、しかも男の子で、泣いていた。王女はふびんに思い、「これは、きっと、ヘブライ人の子です」と言った。

2:7 そのとき、その子の姉がファラオの王女に申し出た。「この子に乳を飲ませるヘブライ人の乳母を呼んで参りましょうか。」

2:8 「そうしておくれ」と、王女が頼んだので、娘は早速その子の母を連れて来た。

 

イスラエル人の男の子はすべて殺すようにというエジプトの王様の命令が出されていた時、殺すには忍びないと思っていた母親は、男の子が生まれた時、しばらくは隠しておきましたが、もう隠すことは出来ないと思って、「アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、ナイル河畔の葦の茂みの間に置いた。」のです。

 

そして様子をうかがっていると、エジプトの王女がそこを通りかかりました。そして籠の中にある赤ちゃんを見つけて、この子を育てようと思ったのです。そこへモーセの姉のミリアムがやってきて、ファラオの王女に申し出ました。「この子に乳を飲ませるヘブライ人の乳母を呼んで参りましょうか。」

 

こうしてモーセは、エジプトの王宮において、しかも実の母親によって育てられることになったのです。

不思議な神の導きがここにありました。「籠」と訳されたヘブライ語は、創世記68章で「(ノアの)箱船」と訳された語と同じです。

 

祈り

 

天の父なる神様、モーセは奇跡的に命を守られ、しかも王宮において実の母親によって育てられました。ここにもあなたの恵みの選びがあることを感謝いたします。私たちもあなたの恵みにお応えできるようにお導きください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。