エリヤは答えた。「わたしは万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。ところが、イスラエルの人々はあなたとの契約を捨て、祭壇を破壊し、預言者たちを剣にかけて殺したのです。わたし一人だけが残り、彼らはこのわたしの命をも奪おうとねらっています。」主はエリヤに言われた。「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ。そこに着いたなら、ハザエルに油を注いで彼をアラムの王とせよ。ニムシの子イエフにも油を注いでイスラエルの王とせよ。またアベル・メホラのシャファトの子エリシャにも油を注ぎ、あなたに代わる預言者とせよ。ハザエルの剣を逃れた者をイエフが殺し、イエフの剣を逃れた者をエリシャが殺すであろう。しかし、わたしはイスラエルに七千人を残す。これは皆、バアルにひざまずかず、これに口づけしなかった者である。」1列王記19:14~18
「わたし一人だけが残り、彼らはこのわたしの命をも奪おうとねらっています。」というのがエリヤの理解でしたが、実際には神様は、バアルにひざまずかない7千人を残していると言われました。
家族の中で、私だけがクリスチャン、学校でも、町内でも、職場でも私だけがクリスチャンという思いを持っている方も少なくないと思います。そうした中で信仰を持ち続けることの困難さを覚えることもあるでしょう。しかし、数が少ないと私たちが思っていても、神様の約束は変わることがありません。そして、救いの計画を必ずいわれた通りに実現してくださいます。
エリヤは、主の預言者は私ひとりであり、私だけが主に従っていると思っていたのですが、実際はそうではありませんでした。神様は、エリや以外にも主に従う民を7000人も残していてくださったのです。これは今の時代の私たちにも同じことが考えられます。この時代の日本に住む私たちも、エリヤに語られたことをそのまま受け止めることができます。
私が気付いていなくても、神様は、残りの民をこの国にも与えてくださっています。それだけではありません。神は失意の中にあるエリヤに新しい使命を与えられたように、私たちにもそれぞれに使命を与えてくださっているのです。どのような使命が与えられているかは、それぞれが、みことばを聞き、祈りをささげる中で示されていくことでしょう。
祈り
天の父なる神様、多くの妨害や人間の罪にもかかわらず、あなたは弱さを持ち、罪多き私たち人間を用いて、あなたの救いの御業を実現に至らせてくださっていることに驚きとともに感謝をもってあなたの御名をたたえるものです。
あなたが与えてくださる使命を覚えつつ、あなたの御愛にお応えしていくものとならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。