20:36 このように話してから、パウロは皆と一緒にひざまずいて祈った。

 20:37 人々は皆激しく泣き、パウロの首を抱いて接吻した。

 20:38 特に、自分の顔をもう二度と見ることはあるまいとパウロが言ったので、非常に悲しんだ。人々はパウロを船まで見送りに行った。

 

キリスト教会では、共に信仰をもって生きるように導かれた人たちのことを「兄弟姉妹」と呼びます。その人たちは神によって集められた人たちであり、実の兄弟姉妹よりも親密ン関係の中で心を開いて、神の恵みのうちに、共に助け合い、祈りあいながら歩んでいくのです。

 

ここでパウロは、エフェソの教会の長老たちを呼んで、最後の別れの言葉を告げているところです。パウロはこれからエルサレムに行き、ローマにも行くことが神によって示されており、しかもその道中には投獄と苦難が待ち受けていることを聖霊によって示されていたのです。

 

この地上においてはもう二度と会うことはないだろうと思われる方々に遺言ともいえる言葉を残して別れを惜しんでいるところです。私たちにもさまざまな出会いがあり別れがあります。その中でも、この人は神様が合わせてくださった方だと思えるような方にめぐり会うこともあります。どのような出会いも大切にしたいものですね。

 

祈り

 

天の父なる神様、長老たちとひざまづいて祈るパウロたちの姿は、美しいものでした。彼らはまごころからお互いのことを思う親友のような間柄であったと思います。私たちもこのような種にある交わりを大切にしていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。