22:24 また、使徒たちの間に、自分たちのうちでだれがいちばん偉いだろうか、という議論も起こった。
22:25 そこで、イエスは言われた。「異邦人の間では、王が民を支配し、民の上に権力を振るう者が守護者と呼ばれている。
22:26 しかし、あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。
いよいよ十字架に架かることが迫ってきたとき、弟子たちは、自分たちの中で誰が一番偉いのかと議論を始めたようです。
弟子たちの中にもそのような思いがありましたが、これは私たちの心のうちにも同じような思いを抱くことがあるのではないでしょうか。誰が一番偉いのか、というのは、弟子たちはイエス様が約束のメシアとしてやがてユダヤ人をローマ帝国の圧政から解放してユダヤ人たちの王国を打ち立ててくださる。その時には誰がイエス様の隣に座るような偉い人物になるだろうかという思いです。
これはイエス様が言われているように異邦人の間では、そのようなことが考えられて、自分が高い権力や高い地位について人々を支配するものになりたいと考えるのです。
しかしイエス様は、「あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。」と言われたのです。
祈り
天の父なる神様、誰が一番偉いのかという弟子たちの願望は、私たちの内にもあるものではないかと思います。他の人よりも高い地位について、権力を握って支配できるようになる。そのようになりたいと思うかもしれませんが、イエス様は、「あなたがたはそれではいけない。あなたがたの中でいちばん偉い人は、いちばん若い者のようになり、上に立つ人は、仕える者のようになりなさい。」と言われました。イエス様自身がそのような者としてそのご生涯を歩んで下さいました。私たちのそのように人々を愛し、人々に仕えるものとして生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。