9:1 わたしは自由な者ではないか。使徒ではないか。わたしたちの主イエスを見たではないか。あなたがたは、主のためにわたしが働いて得た成果ではないか。
9:2 他の人たちにとってわたしは使徒でないにしても、少なくともあなたがたにとっては使徒なのです。あなたがたは主に結ばれており、わたしが使徒であることの生きた証拠だからです。
9:3 わたしを批判する人たちには、こう弁明します。
パウロは、「使徒ではないか。」と言っていますが、これはコリントの教会の中に、パウロが使徒であることに疑問を感じている人たちがいたことを示唆する言葉です。「わたしを批判する人たち」がいたことも今日の聖句からうかがい知ることが出来ます。
「使徒」というのは直接イエス・キリストに出会い、キリストによって使徒として召された人たちですが、コリントの教会の中には、本当にパウロはイエス・キリストに出会ったのか、すでにキリストが天に上げられたのちのことですから、あれはパウロの作り話ではないかなどと考える人たちもいたことが考えられます。
しかし、パウロの言動を見るならば、彼のうちにはキリストの霊が宿っており、聖霊に導かれたこの働きをしていることが分かります。
祈り
天の父なる神様、あなたがある人を預言者、使徒、伝道者、牧師としてお選びになり、あなたの御心を行わせてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。