18:21 そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」
18:22 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
このペトロの言葉は、15節のイエス様の御言葉、「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、言って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる」という御言葉を受けてのものです。
ペトロは、イエス様に「兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」と尋ねました。当時の律法の教師たちは、「三度までは赦すべきである」と教えていましたが、ペトロはさらに回数を増やして、七回まで赦すというのはどうでしょうかと言ったのです。
日本のことわざにも、「仏の顔も三度まで」といわれています。三度までは赦したとしてもそれまでだというものです。ペトロは、イエス様ならさらなる寛容を求められるに違いないと考えて、「七回までですか」と尋ねたのです。
しかし、イエス様は、「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい」と言われました。これは赦した回数に捉われるのではなく無制限に赦しなさいということです。
何度赦したかということを数えている間は、過去の過ちを覚えているわけですから、赦してはいないわけです。しかし、イエス様は、「七の七十倍まで赦しなさい」という御言葉によって、兄弟姉妹の罪を数えることをやめて、無制限に赦すことを命じられたのです。
祈り
天の父なる神様、あなたが私たちを赦してくださったように、私たちも人を赦すことが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。