7:12 だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」

 

人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」今日の御言葉は、いわゆる黄金律、ザ・ゴールデンルールと呼ばれています。それほど、大切なことがここで教えられているとキリスト教会は理解してきたのです。

 

イエスさまより少し前の時代に活躍したヒレル(前50~後10年)という律法学者は、次のように語っていました。「あなた自身にとっていやなことは隣人にも行ってはならない。これがトーラーのすべてである。残りはすべて註解である。さあ、出て行って学びなさい」(『パリサイ派とは何か』50頁)」

 

ヒレルは、「あなた自身にとっていやなことは隣人にも行ってはならない。」といったのに対して、イエス様は、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」と人にしてもらいたいことを積極的に行うようにと言われたのです。

 

5章17節には、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。」と言われています。イエス・キリストは、律法を廃止するためではなく完成するために来られました。このことをからすると、今日のみ言葉は、律法が教えていることの結論として言われている重要なみ言葉であるということが出来ます。

 

祈り

 

天の父なる神様、今日のみ言葉はイエス様の生涯の歩みを思い起こさせるものです。律法をお与えになったイエス様は、実際に人としてお生まれになり、私たち人間が律法を行うための(神に従うための)模範をお示しになったばかりではなく、それを完成させるために来てくださいました。あなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。